マークルックのルールと遊び方
マークルック(タイ語: หมากรุกไทย)は、8×8マスの盤で遊ぶタイの伝統的な2人用ボードゲームです。それぞれクン(王)1、メット1、コーン2、マー2、ルア2、ビア8で始め、白が先に指します。相手のクンを詰ませれば勝ちで、ステイルメイトは引き分けです。成っていないビアがなくなると、数えのルールにより、優勢な側が決められた手数のうちに詰ませられなければ引き分けになります。
盤と初期配置
マークルックは8×8マスの盤で遊びます。Ttakjiの盤は、タイの伝統的な盤と同じくすべてのマスが同じ色です。縦の列は白から見て左から a〜h、横の段は白の側から 1〜8 と呼びます。白は a1 と h1 にルア、b1 と g1 にマー、c1 と f1 にコーン、d1 にクン、e1 にメットを置き、3段目にビアを8枚並べます。黒は鏡のように並べますが、d8 にメット、e8 にクンを置くので、それぞれのクンは相手のメットと向かい合います。黒のビアは6段目に並びます。
駒とその動き
それぞれ16枚の駒を持ちます。チェスと同じく、相手の駒があるマスに動いてその駒を取ります。表と図にすべての動きを示し、点はその駒が動けるマスです。
| 駒 | 動き方 | チェスでは |
|---|---|---|
| クン(ขุน) | 8方向のどこへでも1マス。王手のかかるマスには動けません。キャスリングはありません。 | キング |
| メット(เม็ด) | 斜めに1マス。 | クイーンの位置にあるが、ずっと弱い |
| コーン(โคน) | 斜め4方向に1マス、または真っすぐ前に1マス。 | ビショップの位置。将棋の銀将と同じ動き |
| マー(ม้า) | 一方向に2マス、横に1マス。ほかの駒を飛び越えます。 | ナイト |
| ルア(เรือ) | 縦か横に何マスでも。飛び越えはできません。 | ルーク |
| ビア(เบี้ย) | 真っすぐ前に1マス。取るときは斜め前に1マス。2マス進みとアンパッサンはありません。 | ポーン |
| 成りビア(เบี้ยหงาย) | メットと同じく斜めに1マス。 | — |
遊び方の手順
- 白が先に指します。交互に自分の駒を1枚動かします。
- 駒ごとに動き方が違います。相手の駒があるマスに動くとその駒を取り、取られた駒は盤から取り除かれます。
- 6段目に着いたビアはすぐに成り、その後はメットと同じように動きます。
- 自分のクンに王手がかかったままにしてはいけません。王手をかけられて指せる手がなければ詰みで負けです。
- 手番の側が王手をかけられていないのに指せる手がなければ、引き分け(ステイルメイト)です。
- 成っていないビアがなくなると数えのルールが適用され、優勢な側が数えのうちに詰ませられなければ引き分けです。
- 同じ局面が3回現れたとき、2つのクンだけが残ったとき、双方が合意したときも引き分けです。
ビアの成り
ビアが自分から見て6段目(白は6段目、黒は3段目、つまり相手のビアが最初にいた段)に着くと、普通の移動でも駒を取っても、すぐに成ります。裏返して「ビア・ガーイ」になり、メットと同じように動きます。成りは強制で、ほかの選択肢はありません。成りビアは何枚あってもかまいません。
王手、詰み、ステイルメイト
攻撃されているクンは王手をかけられていて、すぐに王手を防がなければなりません。自分のクンに王手がかかったままになる手は指せません。王手をかけられた側に指せる手がなければ詰みで、その側の負けです。手番の側が王手をかけられていないのに指せる手がまったくなければ、ステイルメイトで引き分けです。
数えのルール
マークルックにはチェスの50手ルールがありません。その代わり、成っていないビアが盤上になくなると、優勢な側は数えられた手数のうちに詰ませなければならず、できなければ引き分けです。数えには2種類あり、Ttakjiが両方を数えます。
盤の数え(นับศักดิ์กระดาน)
成っていないビアがなく、どちらもクンだけになっていないとき、クン以外の駒を持つプレイヤーは自分の手番に盤の数えを始められます。「カウント開始」を押して指すと、その手が1で、その後の自分の手ごとに1ずつ増えます。あなたが数える側です。あなたが64番目に数えた手を指したあと、相手の次の手が詰みでなければ引き分けです。自分の手番ならいつでも「カウント停止」で止められ(止める手も数えます)、だれかが再び始めると1から数え直します。数えている間は、止める手も含めて相手を詰ませても引き分けなので、先に止めてから次以降の手で詰ませましょう。
駒の数え(นับศักดิ์หมาก)
成っていないビアがなく、片方がクンだけになると駒の数えが自動で始まり、クンだけの側が数える側になります。最初の数は、両方のクンと成りビアを含む盤上のすべての駒の数に1を足したものです。上限はその時点で優勢な側が持つ駒で決まり(下の表)、あとで変わりません。クンだけの側が上限に達する手を指すと、優勢な側は最後に1手指せ、それが詰みでなければ引き分けです。最初の数がすでに上限を超えていれば、優勢な側はちょうど1手だけ指せます。駒の数えは進行中の盤の数えに代わり、止めることはできません。
| 優勢な側の駒(クン以外) | 上限 |
|---|---|
| ルア2枚 | 8 |
| ルア1枚 | 16 |
| ルアなし、コーン2枚 | 22 |
| ルアなし、コーン2枚未満、マー2枚 | 32 |
| ルアなし、コーン1枚 | 44 |
| そのほか(マー1枚、またはメットと成りビアだけ) | 64 |
Ttakjiではシステムが両方の数えを管理し、駒の数えを自動で始め、数と残りの手数を盤のすぐ下に表示します。
対局の終わり方
次のどれかになると対局はすぐに終わり、すべての判定はサーバーが行います。
- 詰み: 詰ませた側の勝ち。ただし数える側が詰ませた場合は引き分け。
- ステイルメイト: 引き分け。
- 詰みなしで数えが上限に達した: 引き分け。
- 同じ局面が3回目に現れた: 引き分け。
- 2つのクンだけが残った: 引き分け。
- Ttakjiで合計400手(各200手)に達した: 引き分け。
- 投了または時間切れ: 相手の勝ち。
- 双方が合意した引き分け。
基本戦略
序盤に駒を取りに行くより、ビアの形を整えてルアを守るほうが大切です。
ビアはそろえて進める
ビアは1マスずつしか進めず6段目で成るので、つながったビアの列は中央を押さえ、成ってメットと同じ動きの駒を増やせます。1枚だけ前に出たビアは取られやすくなります。
コーンを上手に使う
コーンは攻めにも守りにも強い近距離の駒で、斜めと真っすぐ前に動けますが、真後ろには下がれません。メットとコーンをクンの近くに置いて互いに守らせましょう。
ルアを大切に
ルアはずば抜けて強い駒なので、安く交換しないでください。ルアのない終盤は数えのために引き分けになることがよくあります。
数えを知っておく
不利でビアが残っていなければ、盤の数えを始めて引き分けを狙いましょう。有利なら、ルア2枚でクンを詰ませるような基本の詰みを覚えて、数えが終わる前に決着をつけましょう。
マークルックとチェスの比較
マークルックとチェスは同じ祖先を持ち、マーとルアはナイトとルークとまったく同じに動きます。ほかの駒と終盤の決まりは違います。
| 項目 | マークルック | チェス |
|---|---|---|
| 盤 | 8×8、マスはふつうすべて同じ色 | 8×8、市松模様 |
| 初期配置 | ビアは3段目、クンとメットは最後列の中央 | ポーンは2段目 |
| 先手 | 白 | 白 |
| 王 | クン: 全方向に1マス、キャスリングなし | キング: 全方向に1マス、キャスリングあり |
| クイーンの位置 | メット: 斜めに1マス | クイーン: 全方向に何マスでも |
| ビショップの位置 | コーン: 斜めに1マスか前に1マス | ビショップ: 斜めに何マスでも |
| ポーン | ビア: 前に1マス、2マス進みとアンパッサンなし | ポーン: 最初は2マス進める、アンパッサンあり |
| 成り(昇格) | 6段目で、必ずメットと同じ動きの駒に | 8段目で、好きな駒に |
| 終盤 | 数えのルール: 数えのうちに詰ませなければ引き分け | 50手ルール: 引き分けを申し立てられる |
Ttakjiでの対局
- AI対戦には時計がなく、待ったができ、やさしい・ふつう・むずかしいから選べます。
- どの対局でも数えはTtakjiが行います。駒の数えは自動で始まり、盤の数えを始めたり止めたりできるときに「カウント開始」/「カウント停止」ボタンが表示されます。
- オンライン対戦と友達対戦は持ち時間5分に30秒の秒読み3回です。持ち時間を使い切ると1手30秒以内に指す必要があり、30秒を超えるたびに秒読みが1回減ります。
- 時間をすべて使い切ると負けです。接続が切れても時計は進みます。
- 白と黒はランダムに決まり、再戦のたびに入れ替わります。
- いつでも投了や引き分けの提案ができます。待ったはAI対戦だけです。
- マークルックのレーティング対戦は専用のEloレーティング(初期値1,200)を使い、Googleログインが必要です。
よくある質問
Ttakjiのマークルックは無料ですか?アカウントは必要ですか?
はい、無料で、インストール不要でブラウザですぐに遊べます。ニックネームを決めるだけで、AI、ランダムな相手、リンクで招いた友達と対戦できます。Googleでのログインが必要なのはレーティング対戦とランキングだけです。 ほかのプレイヤーが見つからないときは、ランダム対戦の相手の一部がAIになることがあります。
マークルックはチェスと同じですか?
いいえ、でも近い親戚です。マーとルアはナイトとルーク、クンはキャスリングのないキングと同じように動きますが、メットとコーンは近距離の駒で、ビアは3段目から始まって6段目でメットと同じ動きの駒にだけ成り、多くの終盤は数えのルールで決まります。このページの「マークルックとチェスの比較」表にすべての違いをまとめています。
マークルックの数えのルールとは?
成っていないビアが1枚もなくなると、優勢な側は決められた手数のうちに詰ませなければならず、できなければ引き分けです。盤の数えでは、プレイヤーが自分の手を1から64まで数えます。片方がクンだけになると自動で始まる駒の数えでは、クンだけの側が「盤上の駒の数 + 1」から、優勢な側の駒に応じて8、16、22、32、44、64まで数えます。Ttakjiが代わりに数え、残りの手数を常に表示します。
指せる手がないとどうなりますか?
王手をかけられていれば詰みで負けです。王手でなければステイルメイトで引き分けです。
どちらが先手で、自分の色はどう決まりますか?
常に白が先に指します。AI対戦では色を選べます。オンライン対戦と友達対戦では色はランダムに決まり、再戦のたびに入れ替わります。
友達とマークルックを遊ぶには?
「友達と対戦」を押してリンクを送ってください。1対1の対局で、それぞれ自分のスマホやパソコンで指します。リンクは24時間有効で、どちらも登録は不要です。
マークルックはどこで遊ばれていて、ほかの将棋類と関係がありますか?
マークルックはタイの伝統的な将棋で、今もタイで広く指されています。チェス、シャンチー、将棋と同じく、古代インドのチャトランガから生まれたと考えられています。「タイ将棋」と呼ばれることもありますが、日本の大型将棋の一つである泰将棋とは別のゲームです。